切れ目が特徴的なピスタチオについて

ピスタチオはウルシ科カイノキ属に分類される落葉高木のことで、収穫できるナッツも木の名前と同じ名前で呼ばれています。

ナッツの状態では特徴的な殻の切れ目を確認することができますが、これは人が割ったのではなく自然現象で起きています。

実った実の殻が裂けた状態を裂開果と呼び、裂開果になって十分に熟すと実は下に落ちます。

このことから、中国の言葉でピスタチオは開心果と書きます。

原産国は地中海沿岸地域(ペルシャや古代トルコなど)で人類が農作を始めた頃から食用とされていましたが、当時は一部の人種にだけ食べられていたといわれています。

他の地域に広まったきっかけは、植物愛好家がローマにピスタチオの種子を持ち込んだことです。

ローマからヨーロッパへ広まり世界各国で知られるようになった現代では、日本でもよく知られるナッツとなっています。